ANCOVA(共分散分析)

 共分散分析は、医学論文で時に見かける。共分散分析は、多変量解析のひとつであり、交絡因子を調整する統計法の一種である。例えば、ある3群の新生児の入院時の左室拡張末期経(LVEDd)を比較する場合を考えてみる。この場合、一元配置分散分析を行うが、もし血圧が出生時体重の影響を受けるとしたら、その因子を調整して分析した方が正しい結果が得られる可能性がある。

        

 この例では、LVEDdが従属変数で、出生体重は共変量(covariate)と呼ばれる。
共分散分析の条件として、この場合には3群のLVEDdと出生体重の回帰直線が平行であることと、回帰が有意であることが必要である.




上左図では3群の回帰直線はほぼ平行なので共分散分析可能であるが、上右図ではC群の傾きがA、B群と異なっている、つまり交互作用が存在するため分析不能である。厳密には回帰の平行性の検定をする。
また、回帰直線が有意でない、つまり出生体重とLVEDdの間に関連がなければ共分散分析をする意味がなくなってしまう。
これらの条件を満たした場合、群間の差の検定を行う。もし、有意差があった場合にはどの群間に差があるのかを知りたい。その場合には多重比較をおこなう。

共分散分析は、SPSS、SAS、Stat View 5.0などで可能。